こんにちは、セキザキノア(@noah_sekiyama)です
ごく普通のOLの休日温泉一人旅を発信しています。
大分県は竹田市にある三船温泉「民宿 城山」さんに宿泊してきました。
- カルシウム分たっぷりの炭酸泉を100%源泉かけ流し
- 自家栽培の野菜やお米を使った食事
- 一人泊でも二食付き1万円から宿泊可能
温泉資源の豊富な大分県ですが、その中でもかなりMy favoriteな温泉が湧いているのが竹田市。以前訪れた長湯温泉も竹田にあるのですが、炭酸泉の底力に圧倒されました。
今回訪れた三船温泉のお湯もカルシウム分が豊富で炭酸が強めと聞いたので出発前からワクワク。
「民宿 城山」さんは民宿ではあるものの、全8室と比較的大きな規模。いい意味で宿の方との距離感も保てて一人でも気軽に過ごすことができました。カルシウムたっぷりの炭酸泉はいうまでもなく素晴らしく、お米やお野菜は自家栽培というだけあってお食事もとても美味しかったです。
しかも一人泊でも二食付きで一万円程度で泊まれる圧倒的コストパフォーマンスの良さ。
今回はそんな「民宿 城山」さんをレポートしていきます。
三船温泉 民宿城山に女一人泊してきた
【三船温泉 民宿城山のアクセス】大分空港から普通道で2時間程度。車がないとアクセスは厳しい
- 〒878-0203 大分県竹田市久住町大字仏原1066−2
- 大分空港から有料道路なしで車で2時間弱
- 豊後竹田駅から公共バスで45分
三船温泉は大分空港から車で2時間弱の場所にあります。以前宿泊した長湯温泉と位置的にはほぼ変わらず、長湯温泉←→三船温泉間は車だと10分もかからない距離です。
今回も大分空港からレンタカーで出発です
公共交通機関でアクセスする場合は最寄りの「豊後竹田駅」から出ているバスで45分ほどだそうですがこのブログを書いている2022年9月現在、Googleマップで調べてみたところ豊後竹田からの三船温泉へのバスは見つからず……コロナでの減便でしょうか?公共交通機関でのアクセスを考えている方は事前にしっかり調べてみてください。
有料道路を使っても使わなくてもほぼ時間的には変わらないのでのんび普通道を通って行くことにします。
(というより、私は運転が下手なのでまだ高速道路は怖い)
2022年はなんとか運転ができるようになって行ける温泉の幅も広がりましたが、いまだにかなり空いている場所じゃないと駐車できないし高速道路は誰かが助手席にいないと運転できません……
長湯温泉を越えて5~6分車で走ったところに突如現れる電光掲示板。これこそが三船温泉城山さんの建物がある場所です。
え……思いっきり民家なんですけど…てか車はどこに停めればいいの?(ビビり)
ちょうどおばあちゃんが洗濯物をしまっていたので「宿泊でお世話になるものですが車はどこに停めれば…」と伺ったところ、敷地に入って少し下ったところに広い駐車場があるとのこと。
写真で言うと、黒い車が停まっている先を左に曲がったところ。
農作業の機械の横を通って。
あった。これなら私でも停められる…一安心。
(今回はレンタカーのナビがなぜか超超超山道を案内してきて、千と千尋の神隠しの冒頭で登場するような山の中の一本道を何十分も運転したので大変疲れました)
車の鍵をかけて先ほど下りてきた道を戻ると、民宿城山さんの建物がありました。
受付で簡単な宿帳の記入を済まし、食事の時間の説明を受けてからお部屋に案内していただきます。
城山さんには和室と最近リフォームした洋室の2タイプのお部屋があり、私が今回泊まるのは和室。和室の宿泊棟は受付と食事処のある建物とは別なので一回外に出ることになります。
【三船温泉 民宿城山のお部屋】古いがとても清潔な和室。洗面台は部屋にある
今回予約したのは「和室8畳(洗面台付き)」のお部屋。お手洗いは共用です。
- 和室6畳。トイレは共用だが洗面台はあり
- 田んぼ&駐車場ビュー!
扉を開けるとすぐにお部屋があるタイプですね。古さは否めないもののかなり綺麗にお掃除されています。
窓の外には……田んぼ!そして駐車場(笑)。稲刈り前に泊まればきっと綺麗な稲穂の海が見られるんだろうなあ……
(宿泊したのは9月下旬、ちょっと惜しい時期でしたね)
お布団はあらかじめセッティングされていて自分で敷くタイプ。
単身者用くらいありそうな冷蔵庫の中身は空でした。自分で持ち込んだものを冷やす用ですね。
冷蔵庫の上にはタオル類と作務衣がお盆の上に置かれていました。浴衣じゃなくて作務衣タイプと知っていればパジャマ持って来なくて済んだなあ。
机横のベストポジションにコンセントがあって作業しやすいです。
さて、一泊一万円くらいの宿だとトイレ洗面が共用のことが多いのですが城山さんはお部屋に洗面台があります!ありがたや!
アメニティは剃刀、ブラシ、歯ブラシ。そして奥になんとコットンも用意されていました。ドライヤーの風力は”可”。
お気づきでしょうか?お茶セットがないことに……
そう、お茶セットは各部屋には置かれておらず、トイレ横の共用部分にまとめて置かれていて自分で必要なものを取ってくるスタイル。
お茶はもちろんドリップタイプのコーヒーまであったのは驚き!旅館やホテルに用意されているコーヒーって大体がインスタントでコーヒー好きとしてはちょっと残念だったので、城山さんはドリップコーヒーがあるのが嬉しいですね。お菓子も同じ場所に用意されています。
ちなみにお茶コーナーの向かいには漫画もたくさん置かれています。
せっかくなのでお茶とお菓子をお部屋でいただきます。自分でお茶やお菓子を持っていくスタイル、かなり合理的で好きかもしれません。高級旅館ならいざ知らず、家族経営の宿の場合は働く方の負担を減らしてなんぼだと思います。
お部屋で唯一気になったのは若干壁が薄いこと。古い建物なので仕方ないと思うのですが、隣の部屋で話している声がなんとな〜く聞こえてきます。声がしっかり聞こえるというよりは、「ああ、なんか話してるな」くらいでぼんやりと”話していること”が伝わるくらいという…説明難しいな。
《布団チェック》布団は自分で敷くタイプ
お布団はあらかじめシーツなどがセットされた状態でお部屋に置いてあり、自分で敷くタイプでした。自分で敷くといってもほとんどセッティングはされているので引っ張るだけでほぼ完成。
写真だと分かりづらいのですが、敷布団は2枚になっていましたよ。
《Wi-Fiチェック》
Wi-Fiもしっかり用意されていて速度も問題なし。動画視聴やブログ執筆もサクサクでした。
【三船温泉 民宿城山の温泉】カルシウム豊富な炭酸泉は長湯と似ているが長湯よりやや”濃いめ”な気がする
城山さんには男女別の内湯と露天風呂がそれぞれひとつずつあります。立ち寄り湯も受け付けているので地元の方もかなり利用されているようでした。
- 100%源泉掛け流し
- 温泉凝固物でコテコテの浴槽✨
- 入浴時間は夜は10時までと少し短い。朝は5時から
泉質としてはかなり長湯温泉に近い感じがしましたが、長湯よりやや山奥にあるということでディープ感はマシマシです。
温泉施設は宿泊棟からは離れているので、屋根付きの廊下を渡って行くことになります。
日帰り入浴の方は券売機で入浴券を購入するようです。
脱衣所はこじんまりとしていて、3人もいたらかなり窮屈そう。日帰り入浴の方用でしょうか、ドライヤーも置かれていました(お部屋にもあります)。
浴室にはシャワーが3つ。余談ですがこのシャワーの水圧が弱めだったので冬はちょっと厳しいかも💦改善希望です。
リンスインシャンプーとボディソープが備え付けられています。
さて肝心のお風呂!!もうこれは一目惚れせざるを得ない、温泉成分でコッテコテの浴槽!!もはやツルツルになるまで温泉成分がこびりついてます。素敵。好き。
ではいざ、入浴
大人6人くらいは入れそうな広めの内湯のお湯はおそらく41度くらい。ちょうどいい塩梅の熱さで運転に疲れた体に沁みます……
湯面には湯の花がうっすらと浮かんでいます。ふんわりタイプではなくカルシウム成分でできたバリバリ系湯の花です。湯船の底の方にも湯の花がたくさん沈んでいました。
湯口からは緑白色の源泉がドバドバとかけ流されています。
泉質自体はかなり長湯温泉に似てると思うのですが、温泉の濃さ(?)は三船温泉の方が濃い気がします(あくまで素人の体感に過ぎませんが…)。
体がだいぶ温まってきたところで温度が低めの露天風呂に移動しましょう!
露天風呂の浴槽は内湯と比べるとやや小さめではありますがそれでも4人くらいは入れる大きさ。
こちらのお湯は体感39度くらい。ぬる湯といえばぬる湯ですが不感湯とまでは言わないぬるさで、だいぶ寒くなってきた9月下旬でもじっくり入っていられます。
炭酸泉独特の体の芯からポカポカと温まっていく感じがたまりません……
湯上がり後はお肌がしっとりモチモチに✨
長湯も含めてここら辺の温泉は本当に好みなんです
【三船温泉 民宿城山のお食事】自家栽培のお米と野菜をふんだんに使った料理は美味しくてボリュームもたっぷり
夕食
夕飯は18時からと18時半からということでしたので、18時半でお願いしました。
食事はフロント横にある個室でいただきます。
(※テーブルの写真は朝食時に撮影したもの)
ドリンクのメニューはテーブルに置かれていました。ワインやビール、焼酎はもちろん割りものも色々取り揃えてあり小規模の宿にしてはかなりドリンクメニューが豊富です。
大分に来たということで麦焼酎の二階堂を水割りでお願いしました!
あ〜〜〜沁みるーーーー!!!
私は普段はビール一択の人間で焼酎は全く飲まないのですが、旅先では別。やっぱりその土地のものをいただきたい!(二階堂だけど)
写真を見てお分かりの通り、火をつける系のものが2つもあります。
鶏肉のお鍋と炊き込みご飯!宿の方に火をつけていただき食べるのは後のお楽しみ。
こちらは鳥刺し!さすが大分ですね〜〜!実は鳥刺しを食べるのは人生初だったのですが、強めの食感で美味しかったです。新鮮な鳥じゃないと刺身にはできないから東京では食べたことなかったんです。
またこのつけダレが甘めで美味しいんだ…鳥刺しをタレにつけて生の玉ねぎ(鳥刺しの下にある)と一緒にいくともう焼酎が止まらない止まらない…
鳥シリーズで行くとこちらの右側の小皿は鶏皮の胡麻ダレ和え。プリプリで美味しい〜〜!
(左の小皿は鍋の薬味でした)
ナスは麦味噌を塗って焼いてありとっても濃厚なお味に!お酒に合う味でこれは家でも真似してみたい。
酢の物もあり、時々お口をさっぱりさせながらどんどん食べ進めます…食事、だいぶ量が多い気がするけど気のせいかな…??
出来立て熱々の茶碗蒸しを持ってきていただきました♪茶碗蒸し大好き芸人の私!下の方にはホタテの貝柱が入っていたり銀杏が入っていたりと豪華具沢山で美味しい〜〜!!
そして揚げたての天ぷら!大分名物のとり天もあります。揚げたて熱々、そしてサクサクです。
こちらも焼き立ての鮎の塩焼き。添えられているのは多分カボス。さすが大分。
鮎の美味しさって大人になるまでわからなかったけど、この仄かな苦味がいいのよね……(お酒に合って)
そんなこんなでお鍋たちが出来上がりました!
全体の写真を撮り忘れた鳥鍋はあっさりしていてお腹いっぱいでもパクパクいける美味しさ!キャベツやもやし、キノコなどの野菜がたっぷりなのも嬉しい。
もうだいぶお腹はち切れそうなんですが……でも炊き立ての炊き込みご飯の夕飯の誘惑には誰も勝てないのですよ。多分ご飯茶碗2杯分は余裕であったと思いますが、しっかり完食。
デザートはりんごシャーベットを持ってきてくださいました。ボリューム満点のお食事をいただいた口を最後にさっぱりさせてくれます。巨峰がついているのも嬉しい。
ごちそうさまでした!普段の3食分くらい食べた気がする…
朝食
朝食は7時、7時半、8時と選べたので7時でお願いしました。旅館では早起きできる派なので朝風呂してからの朝ごはん、そしてチェックアウト前の最後のお風呂というルーティンが私の掟。
夕食と同じ会場に行くとすでに食事がセッティングされていました。
よもやよもや、一際目をひくこれは朝から陶板焼きではないですか!!
宿の方が持ってきてくださった炊き立てのご飯と温かいお味噌汁。お米は新米!!そういえば城山さんはお米は自分のところの田んぼで作ったものを使っているとHPに書いてありました。
ツヤッツヤ✨ご飯はおかわりできますよ。
脂が乗っていて美味しいサバと、九州ならではのやや甘めのタレでいただく柔らかめ納豆。
ポテサラや切り干し大根など小鉢系も充実。
そんなこんなで焼き上がった陶板焼き。蓋を開けた瞬間ふわっとバターのいい香りが鼻をくすぐります。あらかじめ味付けがされていてお肉の下には水菜としめじがしかれています。
バターでちょっとこってりかな?と思ったのですがお野菜もありさっぱりと美味しくいただけました。
デザートはパイナップルと杏仁豆腐。朝から2種類もデザートあるの嬉すぎますし、夕食の時もそうでしたがフルーツを出していただけるのが個人的にかなりGood Point。
朝も美味しかったーーー!!ボリュームたっぷりでお腹いっぱい……
【三船温泉 民宿城山の宿泊代金(一人泊)】一人でも二食付きで1万円ほどで泊まれる、かなりコスパの高い宿
一泊二食付きで9925円+入湯税150円
(1000円分のクーポン利用)
今回もじゃらんの1000円オフクーポンを利用しましたので本来は10925円の料金のところ9925円をお支払いしました。
お部屋は比較的簡素でしたが温泉も素晴らしく、何よりご飯が美味しくてボリュームもすごかったのでコスパはかなり高い宿だと思います。
旅館は色々と泊まっていますが、朝から陶板焼きをいただいたのは初めてでした!幸せですね。
【旅の記録】ガンジー牧場のめちゃうまソフトクリーム
宿をチェックアウトした後は車で10分ほどのところにある「ガンジー牧場」に行きました。
ガンジー牧場は【ガンジー牛】という希少な乳牛を育てていて、その乳は「ゴールデンミルク」と呼ばれるくらいバランスがよく美味しいことで有名なんだとか。新鮮なガンジー牛乳100%で作ったソフトクリームは日本一のソフトクリームとも言われています。
そのソフトクリームにガンジー牛乳のヨーグルトをかけた「ヨーグルトソフト(390円)」をいただいたのですがこれがもう絶品でした…。
長湯温泉や三船温泉に泊まる際にはぜひガンジー牧場に行ってソフトクリームを召し上がってみてください!
【一人旅オススメ度】★★★★☆ 食事が個室でいただけて炭酸泉も素晴らしい。民宿初心者にもおすすめの宿
- お肌が柔らかくスベスベになる絶品の炭酸泉。温泉成分でコッテコテの浴槽は一見の価値あり
- 食事が美味しくてボリューミー!満腹幸せ
- 一人泊でも二食付き1万円から宿泊可能!
民宿というよりは家族経営の小規模旅館といった表現の方がぴったりくる宿でした。宿の方との距離感もいい意味であり、初めて民宿に泊まるという方にもおすすめできます。
お米や野菜が自家栽培ということもあり、ご飯がとても美味しいのとボリュームがかなりあります。今回は一番リーズナブルな「梅」のコースにしましたが、品数も多くて男性でも絶対に満腹になると思います。
温泉は長湯温泉のお湯とかなり似ているなあ、というのが正直な感想ですが、だからこそ素晴らしいのです。長湯も三船もどちらもカルシウム分豊富な炭酸泉で入浴後はお肌がすべすべになります。炭酸泉の身体の芯からポカポカしてくるあの感じ、大好きです。
三船温泉のある竹田市は特徴的な温泉がいくつもあるので、ここを起点に温泉巡りをしても楽しいかも。また先述の通りガンジー牧場のソフトクリームは三船や長湯に泊まる一つのきっかけになるくらいに絶品です。
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