
セキザキノア(@noah_sekiyama)です
掛け流しにこだわり、温泉宿を女性目線でご紹介しています。
今回は静岡県伊東市にある「ペンション日下部」さんに友人と宿泊してきました。
- 循環濾過加温加水一切なしの自家源泉をかけ流し
- 地の物をふんだんに活かした食事が美味しい!魚&柑橘最高
- おしゃれな内装、陶器へのこだわり
- オーナーご夫婦の人柄がめとっても良い
温泉、お食事、お部屋、オーナーご夫婦の人柄、そして都内からのアクセス…全て100点以上の価値のある滞在でした。


温泉好きの間で評判がよく、以前から泊まってみたいなあと思っていた宿だったのですがネットでは一人泊の予約ができず。今回は友人のK子と休みが合い、念願叶っての滞在です。後から知った情報によると電話での直予約なら一人泊も受け付けているそう。
夕食はお刺身や伊東の名産金目鯛など地元の食材を生かした食事も美味しく、朝食も他の宿とはちょっと違う洋食でユニークながらもオシャレで美味しかったです。自家栽培の柑橘類もふんだんに使われていてそれもすごく美味しかった…。
かつオーナーさんが陶芸家とのことで器にもこだわりがあり館内の至る所に陶器を使った飾りつけがありそれも非常におしゃれで宿泊施設としては新鮮でした。
ここ、本当に良いですよ。
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ペンション日下部に宿泊
【ペンション日下部のアクセス】熱海→川奈は伊東線で約40分。最寄り駅からは徒歩8分の立地で都内からのアクセスもかなり良い
- 〒414-0044 静岡県伊東市川奈1237-4
- 最寄りの川奈駅から徒歩8分
- 熱海→川奈はJR伊東線で40分程度
このブログを昔から読んでくださっている方はよくご存知だと思いますが、私は東京から近くて湯量が多くて優しい泉質の伊東温泉が大好きです。
伊東の新規開拓をしたいなあと思っていた折に友人から「仕事疲れた、温泉行きたい」とベストタイミングで連絡があり以前から狙っていたペンション日下部さんを提案した次第です。


ペンション日下部の最寄り駅はJR伊東線の川奈駅です。熱海や伊東までは時間によっては踊り子号もありますが、今回は急に決めた日程ということもあり友人との無計画旅行、もちろん在来線でのんびり向かうこととします。とはいっても横浜駅集合でしたので横浜→熱海で1時間20分程度。おしゃべりしてたらあっという間に着きました。


熱海駅で伊東線に乗り換えます。ペンション日下部さんの最寄りは伊東駅から伊豆高原方向に2駅先の川奈駅です。大きく括ると伊東温泉になるのですが、正確に言うと川奈。いわゆる伊東の繁華街からは少し離れたエリアになります。


川奈駅の駅前には小さめの東急ストアが一軒あります。宿の近くにはコンビニなどはありませんので何か買うならここで済ましておくのがおすすめ。


川奈駅からはGoogleマップの指示に従って坂を下っていきます。


5~6分ほど歩くと「ペンション日下部」の看板が。奥にある洋風の建物が宿です。この看板を見て気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、以前宿泊したペンションアドマーニさんのすぐ近くです。


最後の登りが若干きついですが、その分景色が美しいので頑張りましょう。南国を思わせるコンクリ造り+洋館です。


日下部窯、と書いてあるように陶芸家のご夫婦が営まれているペンションです。入り口から陶芸作品がたくさん。


ものすごく感じが良くて気さくなご主人が出迎えてくださりチェックイン。食事の時間やお風呂の説明を受けた後、ロビーにあるフリードリンクを説明してくださいました。


ポットにはお湯、真ん中のステンレスポットには伊豆名産のぐり茶を冷やしたものが入っています。手作りの湯呑みが並び、お部屋に持っていって飲むことも可能。


使ったグラスはチェックアウトまでに自分で「used」のザルに戻します。


また共用の冷蔵庫があり買ってきたものはここで冷やして良いそう。写真には写っていませんが名前を書くようのマジックペンと栓抜きも置かれていました。冷蔵庫の中にはカルキ抜きしたお水が冷やされていました。ぐり茶もお水も、夜遅めの時間にもいただいたのですがその時間でもたっぷりと入れてあり、オーナーご夫婦の細やかな心遣いに感動しました。


館内は至る所に絵も飾ってありセンスの良さを感じます。エレベーターはなく階段のみです。
【ペンション日下部のお部屋】シンプルなツインルーム。だけど清潔で、なんかちょっとおしゃれ。


今回利用したのはツインルームです。ペンション日下部さんは全10部屋の小さめなお宿で洋室がメイン、和室も少しあるようです。洋室もトイレありタイプとなしタイプがあり、今回はトイレありのお部屋を予約しました。


かけ布団は毛布がリネンで包まれているスタイルで衛生面に気を使っているのが伝わってきます。寒ければ追加のお布団を貸してくださるそうです。


二人かけれるサイズのソファとテーブルがあり、写真には写っていませんが入り口付近にクローゼットもあります。


アメニティはフェイスタオルのみ。じゃらんだとアメニティ類はタオル・フェイスタオル・歯ブラシ・浴衣は有料、ドライヤー×、と書かれていたのでありがたい誤算。そして後述しますが浴室にはドライヤーも置かれていました。アメニティ類は最低限にして価格を抑える、個人的にはかなり好きなスタイルです。


バストイレ付きのお部屋にしたのでユニットバスつき。お手入れの難しいユニットバスですがとても清潔で、また窓もあるので採光も良く明るい。
Wi-Fiの速度も問題なし。景色、日当たりがよくて素敵なお部屋でした。
【ペンション日下部の温泉】加水加温循環濾過一切なしのパーフェクト温泉!露天風呂もある


アドマーニさんのお風呂は1階のロビー横に2つあります。普段は時間によって男女分けているそうなのですが、私が宿泊した日は私たちとあと1組しか泊まっていないとのことで貸切で好きな時間に好きな方に入らせていただきました。
- 自家源泉。循環濾過加温加水なしのパーフェクト
- カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉
- 大きいお風呂と小さいお風呂が時間で男女分け。小さいお風呂には露天風呂も付いている
まずは大きい方のお風呂へ。


かなり広めの脱衣所。カゴは6つ置かれていますが、綺麗に場所まで揃えられているのがすごい。




泉質はカルシウム・ナトリウムー塩化物温泉。そして循環濾過加温加水一切なし!


成分分析書以外に宿独自で「掛け流しです!」と書いてある貼り紙があると、それだけで嬉しくなってしまうのは私だけでしょうか?


じゃらんだとドライヤーはなしとの表記でしたがありました!



いざ、浴室へ!


思わず友人も私も「きれい!」と言ってしまった、日差しが差し込む開放的な大きな窓が特徴的な浴室!浴槽はかなり大きめです。




シャワーは3つありシャンプー、コンディショナー、ボディソープが備え付けられていました。
では体を洗って浴槽へ。


あーーーー気持ちーー!このために日々の労働を頑張っているのよ……!
伊東のお湯は無色透明。優しい肌触りで大好き。多分40-41度くらいで肩までしっかりつかれる温度です。


陶器の湯口はきっと陶芸家のオーナーさんの手作り。湯口から出るお湯は少しだけ卵臭もしてとにかくお湯がフレッシュ。


ご主人の説明によるとこちらのお風呂は上の湯口からお湯を入れているのはもちろん、下からもお湯を通しており温度を均一にさせお湯のフレッシュさを保っているのだとか。こういうお湯へのこだわりを直接聞けるのはすごく良いですよね。


次に小さい方のお風呂へ。脱衣所はタイル張りで窓も大きく開放的な感じ。写真からは伝わりにくいのですがタイルと木の感じがなんだか北欧風だなと思いました。
ちなみにこちらにもドライヤーは用意されていました。


小さめとはいえど大人3人は入れる浴槽のサイズ。こちらにもシャワーが2つありました。


山に面して採光の良い窓があり、こちらもとても気持ちの良い浴室です。
そしてなんと小さい方のお風呂には露天が付いているんです!!


内湯から外に出て数段階段を登ったところにある露天風呂は広めで開放感抜群!こちらももちろん掛け流しです。


伊豆の南国を感じる植物に囲まれながらの露天風呂に浸かりながら、季節柄蜜柑の花の良い香りが漂ってきて最高でした。
泉質柄、体の芯からしっかり温まりしばらく経ってもポカポカ維持。化粧水を付けなくてもお肌が乾燥することなく、朝までしっとりでした。


入浴後にはロビーに置かれている冷たいお茶をいただきました。こういうサービスがあるの本当にありがたいですよね。
【ペンション日下部の食事】朝も夕も地元の食材がふんだんに使われ、センスの良さが際立つ
お食事は朝夕ともに玄関のお隣にある広間でいただきます。
夕食


夕食は18時に一斉スタート!飲み物はこちらの手書きメニューから。ビール、燗酒、純米酒、自家製果実酒と生搾りサワー。生搾りサワーはこの時期は季節の柑橘を絞ったものだそうでそちらを選びました!


どんどん魅力的な食事が運ばれてきます…!それにしてもオーナーご夫婦が本当にテキパキされていて、そしてものすごく感じの良い方達です。


生搾りサワーで乾杯!
「美味しい!」と思わず言ってしまう柑橘のフレッシュさ。サマーオレンジと何かのミックスとのことですが忘れました。


前菜はひじきと厚揚げ豆腐、もずく胡瓜とアジ、卵焼き。
もずく胡瓜は自分でとってもさっぱりしているのですがそこに脂ののったアジが加わるとリッチな感じになって一気に格上げされます。


春の恵、筍ときゃらぶきの煮物。


そしてとっても楽しみにしていたお刺身の盛り合わせ!本当に一人前!?と思うくらいたっぷりで嬉しい。
ブダイ、金目鯛、マグロ、真鯛、そして赤海老。さすが伊東、海の街。どのお魚もレベル高くて美味しかったです。


タイミングを見て揚げたてを持ってきてくださったアジフライ。自家製のタルタルも美味しいし、ダイダイを絞っていただくのもなんだか新鮮!


伊東の名産の金目鯛の煮付けは濃いめのお味でお酒が進む味付け。


〆は筍の炊き込みご飯とふのりのお味噌汁とお漬物。最後まで全部美味しかったです。


デザートにいただいたのは冷やした焼き芋のバニラアイス添え。秋冬にロビーの暖炉で焼いたさつま芋を冷凍しているそう。たっぷりのコース料理で満腹になった後の焼き芋なのでヘビーかなと思ったのですが、バニラアイスとシナモンが加わるとお腹いっぱいでもぺろりと食べられてしまうおいしさでした。
13000円で泊まれてこんなに豪華な食事をいただけるなんて…感動レベル。配膳の際にお料理もしっかりと説明してくださって、食材や仕事に対してすごく愛を持っていらっしゃるのが伝わってきました。
朝食
朝食も夕食と同じ席でいただきます。時間は8時からで一斉スタートです。
夕食がとても美味しかったので朝食も期待値が高まります。
そんなペンション日下部さんの朝食がこちら!


正直こんなにおしゃれだとは思っていませんでした…!


3種類の柑橘を絞ったジュースとヨーグルト。このジュースが信じられないくらい美味しくて、K子が「お、美味しい…」と感動していました。


しらすのピザ風ブレッド。オリーブオイルメインのソースでしっかり味付けされたバケットとシラス、そしてオリーブがマッチして美味しい!すごく凝っていますよね。


鯖のサワークリームオニオンサンドイッチ。レタスも鯖もたっぷりです。
かなりボリューミーなので食べきれなかったらホイルに包んで持ち帰れるようにしてくださるとのこと。


セロリがメインのピクルス。シャキシャキ。


食後にはコーヒーをいただきました。おそらく全てのお皿やコップが手作りのもので素敵でした。
とっても美味しいパンの朝食で食べ応えもあり満腹になりました。そしてあまりのおしゃれさ、オーナーご夫婦のセンスの良さに感嘆です。
【ペンション日下部の宿泊代金】二食付きで一人13000円
一泊二食付きで13000円(+入湯税)
都内からアクセスの良い伊東で二食ついて温泉も掛け流しでこの料金はちょっと今時信じられないなと思います。
平日でも休日でも料金が変わらないようで非常に泊まりやすい宿だなと思いました。バスタオルや歯ブラシは用意されていませんので自分で用意しましょう。
先述しましたが電話で直予約なら一人泊も受け付けているようなので、ふらっと一人で泊まりにきちゃいそうです。
まとめ:全て「想像以上」の宿。東京から2時間で、温泉も食事ものんびりも全部かなう


これは「出会ってしまった」宿。温泉も食事もお部屋も全て素晴らしく、しかも二食付きで13000円。土日祝日も値段が変わらないのも会社勤めの人間にはありがたいです。どうやら以前は11000円だったそうなのですが、2000円上がったとてとてもお安いと思います。
アメニティ類は基本的にはないということになっています。じゃらんだと「なし」になっていたドライヤーとフェイスタオルがありましたが、今だけなのかずっとなのかはわからないので基本的には持参をお勧めします。パジャマ、タオル1枚、歯ブラシは最低でも持っていくといいかも。
私たちが滞在した日は宿泊者が少なく、温泉をずっと貸切で入れたのもラッキーでした。チェックインの際にご主人自らお湯について説明してくださり、愛と誇りを持ってらっしゃるのがとても伝わりました。小規模宿だとお風呂が小さいことが多いですがペンション日下部さんは浴槽が大きく、広々と入ることができて最高。
そして食事が本当においしかったです。地元の食材を朝も夜もふんだんに使っており、季節も考えているお食事でした。友人ともご飯美味しかったね、といまだに話しています。
また伊東に「推し宿」が増えてしまいまいた。
アクセスのしやすさ
伊東は東京から近く、最寄駅からも徒歩8分。最後にきつめの坂があるが頑張ろう。
料金
二食つきで13000円でした。食事の素晴らしさ、露天風呂もある温泉などを勘案するとコスパ最強かと思います。
温泉
日当たりの良いお風呂がなんとも気持ちよく、自家源泉がザーザーの掛け流し。やや塩っぽさのあるのお湯は優しく肌触りが良い。露天風呂もある。
食事
前菜からお刺身、煮物、デザートまで全部美味しかった。熱いものは熱く、冷たいものは冷たく出していただける。朝食もおしゃれなサンドイッチで食べ応えがある。